IT関係の仕事には、WebデザイナーやITエンジニアなど、技能を活かした職種も多いので、フリーランスという働き方を選択する方もいるだろう。
その場合、確定申告などの手続きも自分で行うことになる。個人で仕事をしていく上で、経費として計上できるものを知っておくことは、節税の観点からもメリットが大きくなる。納税額を計算する際には、仕事によって得られた売り上げから経費を差し引いたものに税率を掛けることになるので、経費の割合が大きければ、納税額を減らすことができる。
経費として認められるものは仕事場などを借りている場合の家賃や水道光熱費、通信費などになる。消耗品類や仕事に必要で購入した書籍類なども、計上することが可能だ。

逆に、経費とは認められないものもある。それは、仕事や事業に直接関わりのない支出である。
例えば健康保険料や家族の生活費、仕事に関係のない消耗品費などがこれに該当する。自宅を仕事場として使用している場合には、その割合に応じて、家事按分という仕訳方法で計上することになる。

経費を計上することによるデメリットがあるとすれば、フリーランスの場合はこれらの納税に関わる作業もすべて、自分でやらなくてはいけないということだろう。
経費にできるものとできないものの判別も、最初のうちは難しく感じるかもしれない。けれど方法を覚えてしまえば、個人で仕事をしていくために、メリットの方が大きなものとなるだろう。